まず初めに初期段階のBasicのプログラムを実行したときの波形図を図6に示しました。図6(a)は、プログラムをコンパイルせずにフォーム上から実行したものです。WCLK間の時間は約50msです。 図6(b)は、コンパイルして実行したときの波形図です。この(b)のWCLK間の時間は約50μsで、コンパイルなしのほうに比べて約1000倍早くなることがわかりました。この原因として、コンパイルを先に行い機械語に変換しておくことで実行時にこの動作が省かれることによって、速度が格段に向上したと考えられます。 図6(b)には2つのコンパイルした2つの状態を示しています。原因は全くわかりませんが、速度が約80μs異なる波形が交互に発生していることがわかりました。これについては、今後検討する必要があると考えられます。 これまでの作業でもう限界だと思われていたのですが、プログラム中の一度におろしたり上げたりしてもよい制御信号を、まとめて変化させることで約25%から30%速度が向上しました。 上の波形図でクロストークが発生しているのは、計測器LA400の構造上(測定のプローブが大変接近している)の問題で、ストローブの線を走っている信号の磁場による影響を受け、電磁誘導が生じて発生したものだと考えられ、実際にボード上に回路を組みシールドされたコードを使用することによって解消されるものと考えています。 現在のところ、WCLKの幅が145μsのものが最速ですが、さらに速度を向上させるためにはVisual Cのプログラムの移植が有効だと考えられます。